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workshop (environmental education for ECE)

今年のサマータイム(学校が休みの期間)に,
ECEの先生たちを対象に、環境教育のワークショップを開きました。


ワークショップの流れは、
①絵本の紹介
②ポンペイの現状
③ごみが土に帰る年数の紹介
④人として、教員として、何ができるか
―4R(Refuse、Reduce、Reuse、Recycle)の紹介

です。

①絵本の紹介
前回のブログに書いた絵本を、スライドで紹介しました。
話をきくみんなの写真
みんな真剣にお話を聞いてくれました。

②ポンペイの現状
実際にカメがビニール袋を食べている写真や、
島の至るところにあるゴミの写真、
ダンプサイトの写真を見てもらいました。

③ゴミが土に返る年数について
バナナの皮、ビニール袋、ペットボトル、アルミニウム缶の4種類のお面を作って、
土に返る年数クイズをしました。
omennnnnnnn.jpg

④4Rの紹介
4R.jpg

【Refuse】
Refuse means to say no ! 
If you don’t need it, don’t buy it !!
If you don’t need it, don’t use it !! 
Just say ‘ Soh, kalahngan(No, Thank you.)

・もしもガムを一つだけ買う時にお店の人が袋に入れてくれようとしたら?
・ノートが雨にぬれてぐしゃぐしゃになってしまった。友だちが新しいノートをくれようとしたら?
という2つの例を出して考えてもらいました。


【Reduce】
Reduce means to use less, to make less rubbish from the beginning.
Please use your own bag, cup, plate and so on!

使い捨てコップとmy cupの比較をしました。

【Reuse】
Reuse means to use again, to use something several times over.

ここでは、オフィスで取り組んでいるReusable Paper(裏紙再利用)の紹介や、
幼稚園でできる廃材制作の紹介をしました。

裏紙再利用
↑これは、今オフィスの印刷機3ヶ所に設置している裏紙入れです。
この裏紙再利用を始めたことで、
オフィスの人たちの意識が少しずつ変わっているのです。
そして、大量の捨てられるはずだった紙は、
メモ帳、ボール、わなげ、入れ物、裏紙印刷・・・といろんな幼稚園で使えるイイモノに変身したことを紹介しました。


エリーせ
いつも仲よくしているエリーセ先生も、
園のリサイクルコーナーから手作りの教材など持ってきてくれて、他の園の先生に紹介してくれました。
展示物
「百分は一見に如かず」・・・というわけで、
私もエリーせに負けないように、いろんな廃材を使った教材や玩具を制作して、展示しました。
たくさんの先生が手にとって見てくれて、
作り方を聞いてくれたり、ワークショップの後に残って作って園に持ち帰ってくれた先生もいて嬉しかったです。

下の写真はワークショップの中での廃材制作のアクティビティです。
廃材制作2 廃材制作3 廃材制作 廃材制作4
トイレットペーパーの芯からニワトリ、裏紙から箱やボールを作りました。



【Recycle】
Recycle means to treat things that have already been used
so that they can be used again.

nissi-.jpg
ここでは、環境隊員が登場☆
ポンペイで始まった空き缶デポジット制度の紹介をしてもらいました。




今回のワークショップに向けては、
総会の時に他州の環境隊員からも意見をもらったり、
当日は、ポンペイの環境隊員が来てくれたり、専門家の先生も見に来て下さったり、、、と
いろんな人にお世話になりました。


ワークショップの後で、たくさんの先生たちが嬉しい言葉をくれました。

そして今、ほんの少しずつだけれど、
周りの同僚や先生たちのゴミに対する意識が変わってきているのを感じます。
裏紙回収を始めた頃は、集めることに協力しても使うのは私だけだったのが、
今では、
集めた裏紙を使って印刷をしたりメモに使ったりして再利用をしている同僚がいます。

この前、オフィスで使い捨てのお皿が出た時は、
1人の先生が気づいて、ゴミ箱に捨てたものも拾って、
「ゴミにしないで何かを作ろうと思う」
と嬉しい言葉。
それを見た周りの先生たちも真似をして、ゴミになるはずだったお皿をそれぞれの園に持ち帰ってくれました。

小さな小さな一歩かもしれないけれど、嬉しい嬉しい変化です。

幼稚園の先生は、毎年たくさんの子どもたちと出会い、子どもたちに大切なことを伝えることができる仕事。
その先生たちの意識が変わったら、それはもしかしたら大きな変化になるのかも、、、


・・・なんて、正直、現状はそんなに甘くはないことも分かっているけれど、
それでも、ここポンペイの島も海も、
ずっとずっと先の未来まできれいなまま残ってほしいから、
少しずつでも何かが変わっていくことを私は願っています。



最後に、ワークショップ後に撮った集合写真です↓

集合!
1日目

集合!!!
2日目

2012-09-05 : ミクロネシア : コメント : 0 : トラックバック : 0
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Sapwatailet (Our World)

ポンペイの海には、たくさんのカメが住んでいます。
カメはごちそうで、
お祝いや何かのお祭りがあった時などが多いけれど、何度か私も食べる機会がありました。


この、ごちそうでもあり、一緒に泳いでも楽しくて、かわいい、
ポンペイの暮らしの中ではとても身近な存在のカメが、
今海の中で、くらげと間違えて食べたビニール袋が原因で死んでるのです。

kame.jpg
↑これがその写真。


この写真を環境隊員に見せてもらった時、
これなら幼稚園の子どもたちにも伝わるかもしれないと思いました。

ポイ捨てが当たり前で、あまりにもゴミ問題や環境に対して無頓着な生活に対しての意識の低さ。
子どもたちにもこの問題の重大さをちゃんと気づいてほしくて、
そして、先生に対しても意識を変えるきっかけにしてほしくて、

だから、絵本を一冊作りました。


絵本 「sapwatailet (our world)」

カメ1
くらげが大好きなカメの家族のお父さんは、毎日家族のためにたくさんのくらげをつかまえていました。
でも、ある日お父さんが帰ってこなくて家族が探しに行くと、

カメ2
お父さんは海の底で死んでいました。くらげと間違えてビニール袋を食べたから。

カメ
お葬式には海の仲間たちがやってきて、みんなが泣きました。

カメ4
海の仲間たちは話します。今、海の中はゴミがいっぱい・・・

カメ5
海の鳥は、陸で見てきたことを海の仲間に話しました。
人間たちは・・・・・

カメ6
このままじゃ、海も、島も、生き物も、みーんな死んでしまう・・・

カメカメ
でも、どうすることもできなくて、
海の仲間は汚くなったふる里の海を去ることに決めました。

カメ8
そして人間たちは・・・・・



という話。


今年のサマータイムには、
この絵本の紹介も取り入れた、環境教育のワークショップを開きました。

ワークショップのことは、また次回のブログにて✩

2012-08-25 : ミクロネシア : コメント : 1 : トラックバック : 0
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絵本

ポンペイに来てから、何冊絵本の翻訳をしたか分かりません。
ウォネECEに勤めていた時、
ホコリに埋もれていた英語の本をひっぱり出してきて、
雑巾で拭いて、セロテープなどで直して、
そして、カウンターパートだったパウリーやルーシーと一緒にポンペイ語に直しました。

というか、あの頃は
「今日はこれ、お願い!」と先生にお願いして、
がんばって訳してくれている先生の隣りで、
うんうんなるほどそう言うのか、、と勝手に私はポンペイ語の勉強の時間にして、
出来上がったら「すごいすごい!」と喜んで、、、

思えば、がんばっていたのは先生だけだったかも。笑



絵本。
隊員のドミトリーにも、先輩幼児教育隊員が残してくれた絵本がたくさんありました。
中には、先輩が訳しかけてくれていた絵本も。
この宝物の絵本たちをオフィスに運んできて、
今日、その中の1冊の絵本を21園分完成させて、各園のBOXに配り終えることができました。
絵本つき boxに入れる

絵本の読み聞かせの良さを書いて、
子どもたちに読んであげてね、というメッセージをつけた紙と一緒に。
おたより絵本

ちょうど来週のECEのテーマは「家族」。
絵本はルース・ヒュルリマンの「おつきさまとふくろう」、ふくろうの家族が出てくる話です。
来週の読み聞かせにぴったりのいい絵本だし、何より、全部の園に配れるものが準備できたことも嬉しいです。

さっそくに先生たちやオフィスのみんなも手にとって見てくれて、
みんな子どもみたいに喜んで読んでくれて、とっても嬉しかったです。


あー、でもまだまだ訳したい絵本は山づみです。
というか、絵本の翻訳以上にやりたい仕事も山づみです。

あと4ヶ月ちょっと。
後任もいない。
どこまでできるかなー、、、
でもまぁ、とにかく前にすすむのみ。Keep going です。
2012-08-24 : ミクロネシア : コメント : 0 : トラックバック : 0
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電話

教育局で働きはじめてから1年が過ぎて、
すっかりポンペイ中の幼稚園の先生と知り合いになって、
いろんな先生から電話がかかってくるようになりました。

歌忘れたから教えてー。
こんな教材作りたいんだけどー。
未央の苗字なんだっけ?
今度いつ来てくれるの?
行事あるけど遊びにおいでよー。
日本語で「ありがとう」ってなんて言うんだっけ?

と。
幼稚園に関係あることからないことまで、いろいろあって楽しいです。

今日は私から電話。
先生がオフィスにあがってくるかどうかを聞きたかったから。

私「カセレーリア(こんにちは)。未央です。」
先生「おー!未央!元気?」
私「元気!元気!あなたも元気?」
先生「ねこより元気!」
私「いいねー。みんなも元気?」
先生「ちょっと待って。今みんなに聞くから。」

  電話の向こうで「ちょっとー!○○!○○!○○!みんな元気ー??」
           「答えなさいよー!未央が聞いてるんだから!」
           (元気!元気!・・・と口々に答える声)

先生「未央聞こえた?みんな元気だって!」


あいさつしてるだけなのになんだか楽しくなってしまうこのひと時が、
私は好きです。


ただの決まり文句を並べるんじゃなくて、
形式的なものじゃなくて、
あいさつって、こういうことだなーと思ったりします。

今日もいい日です。
2012-08-21 : ミクロネシア : コメント : 2 : トラックバック : 0
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学校

数日前、頭の中で考えていた任期中にやりたいことをノートに書き出してみて、
残りの時間と向き合って、
これは大変と気づきました。

「しっかりしないと」と少し気持ちがぴしっとなったから、
ずっと放っていたブログも更新することにしました。


では、今日の出来事。

今日は、ポンペイ中の教育関係の人が集まって、
今年度のスクールイヤーに向けて気持ちをひきしめましょう、というような話をきく会がありました。

というのも、ポンペイでは今週いっぱいでサマータイムのお休みが終わり、
月曜日から新しいスクールイヤーが始まる予定、、だったから。

で、その会の最後の教育局長の話の時に、突然局長が
「月曜は学校が始められません」と発表。
「いつ始まるかはまた月曜の午後に発表します」、、って。

なんてこったです。
もうポンペイらしすぎて笑ってしまうけど、
ポンペイ中の子どもたちに、今からどうやって月曜は学校ないよってお知らせするのやら。

そんな心配の声はあがらず、
先生たちは、拍手と歓声で学校スタートが遅れることを喜んで、
みんなにこにこと帰っていきました。


日本だったらありえないー。


とりあえず、家に帰ったら、
私は我が家の1年生に、
「月曜日は学校ないよ」と教えてあげようと思います。
2012-08-10 : ミクロネシア : コメント : 3 : トラックバック : 0
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プロフィール

mio

Author:mio
青年海外協力隊として、ミクロネシアのポンペイ島に行くことになりました。ポンペイ島の幼稚園で働きます。どんな子どもたちに出会えるのか、どきどきわくわく☆
日本にいる家族、友だち、職場、かわいいかわいい子どもたち、みんなに近況報告ができたらいいなぁと思ってブログを始めました。
現地でネットが使えますように!

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